コンテナハウスを利用して倉庫を建築するメリットとデメリットとは?

コンテナハウスを利用して倉庫を建築するメリットとデメリットとは?

敷地内の空いているところに倉庫を建築する場合、コンテナハウスがおすすめなのはご存じでしょうか。通常の建築物にはないいくつかのメリットがあります。

そこで今回は、コンテナハウスを倉庫として利用するメリットについて紹介します。加えて、設置の際の注意点についてもまとめました。倉庫の設置を検討されている方やコンテナハウスに興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

コンテナハウスを倉庫として利用するメリット

コンテナハウスを倉庫として利用するメリット

仮設住宅や事務所としても利用できるコンテナハウスは、注目を集めています。以前は、保管するだけの場所としてのイメージでした。しかし、最近では使い勝手の良さや耐久性という面でも利用価値が高まっています。倉庫として利用する場合には、以下の4つのメリットがあります。

 

完成までの期間が早い

コンテナハウスを倉庫として利用するメリットのひとつは、設置までの早さです。通常の倉庫を建築する場合、数週間~数カ月かかることがあります。加えて、電気の配線や内装を施すときには、さらに時間を必要とします。

一方、コンテナハウスの場合、トラックで運んでからクレーンで設置します。そのため、短期間での設置が可能です。内装や電気の配線についても、あらかじめ設置をしておくことで、すぐに利用できます。

 

耐久性がある

輸送用のコンテナに関しては、船上でも積むことができるように頑丈に設計されています。また、雨や風、海水による影響を受けないように作られています。そのため、倉庫として利用すれば、どんな厳しい環境からも守ることが可能です。

 

自由にレイアウトできる

コンテナハウスを倉庫として利用する別のメリットは、自由なレイアウトです。コンテナハウスの場合、複数のコンテナを重ねたり、連結したりできます。加えて、内部を細かく分けることも可能です。そのため、思い通りのデザインに設計できます。

 

環境にやさしい

通常の建築物とは異なり、使用しなくなった場合でも簡単に撤去できます。撤去の際の費用や環境負荷も少ないので便利です。

また、コンテナハウスは用途の変更が簡単です。倉庫から住宅や事務所として改築できます。不要になった場合でも簡単にリサイクルができるので、おすすめです。

 

コンテナハウスを倉庫として利用するデメリット

コンテナハウスを倉庫として利用するデメリット

コンテナハウスを倉庫として利用する場合には、デメリットもあります。おもなデメリットは、以下の2つです。

 

温度が高い

コンテナハウスは鉄を使用していますが、鉄は熱伝導率が高いので注意が必要です。状況によっては、倉庫内の温度が高くなることもあります。

しかし最近では、天井や壁に断熱材を入れたコンテナハウスもあります。そのため、一定の温度に保つ必要のあるものに関しても、安心して保管できます。

 

サイズが決まっている

一般的なコンテナは、20フィート(およそ6m)と40フィート(約12m)の2種類です。サイズが決まっているので、大きさの変更はできません。ただし、複数のコンテナを組み合わせて利用できるので、工夫次第で快適に利用できます。

 

コンテナハウスを倉庫として利用するときの注意点

コンテナハウスを倉庫として利用するときの注意点

さまざまな用途に使用できる便利なコンテナハウスですが、倉庫として利用する場合には注意点があります。おもな注意点として以下の2つがあります。

 

土地に定着するコンテナは建築物の扱いになる

建築基準法によると、屋根や柱、壁がある建物については建築物としてみなされます。加えて、自由に移動ができない建物は建築物とみなしています。

コンテナを、鉄道や船舶の輸送手段として使用する場合には建築物としてみなされません。しかし、簡単に移動させられないコンテナハウスの倉庫については、建築物とみなされる可能性が高いので注意しましょう。

建築物としてみなされる場合、建築基準法の適用を受けます。建築確認を申請して、確認済証の交付を受ける必要があるので注意しましょう。

以下の倉庫については、建築確認をクリアできません。

  • コンクリート基礎がない
  • コンテナが腐食している
  • 複数のコンテナを使用する場合、結合がされていない

コンテナを利用するときには、あらかじめ上記のチェックを行いましょう。

 

倉庫業を営む倉庫として利用する場合には許可が必要

倉庫の建築確認申請の場合、倉庫業を営む倉庫と倉庫業を営まない倉庫の2種類があります。倉庫業を営む倉庫として利用する場合には、施設設備基準を満たさなければなりません。

 

市街化調整区域は要注意

市街化調整区域に設置する場合には注意が必要です。市街化調整区域では用途地域を決めており、建築を制限しているケースもあります。居住予定のないコンテナハウスを設置する場合でも、事前の確認を行いましょう。

 

まとめ

コンテナハウスを倉庫として利用する場合、耐久性がある、完成までの期間が早いといったメリットがあります。また、環境にもやさしいという利点もあります。ただし、コンテナハウスを利用するときには、建築基準法に注意しましょう。また、市街化調整区域については、設置ができないこともあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

「モデルノデザイン」では、注文住宅やリフォーム建築に加えて、コンテナハウスの施工のお手伝いも行っています。建築確認にも対応しています。コンテナハウスによる倉庫の設置を検討されている方は、気軽に弊社へお問い合わせくださいませ。