コンテナハウスで飲食店開業!店舗活用のメリットとデメリットを学ぶ

コンテナハウスで飲食店開業!店舗活用のメリットとデメリットを学ぶ

作りやすさやカスタマイズの自由度などから、コンテナハウスを飲食店などの店舗として使う人も現れています。コンテナを使って飲食店を開きたいが、お得なポイントや注意点をあらかじめ知っておきたい人もいるでしょう。

そこで今回はコンテナハウスで飲食店を開業するときのメリットに加え、デメリットなどの注意点も紹介します。これを読めばコンテナハウスを使った店舗経営のヒントが学べます。

 

コンテナハウスを使った飲食店開業に要注目

これから飲食店開業を考えている人は、コンテナハウスをその物件とすることにも注目してみましょう。コンテナは住宅用に使いまわす動きもありますが、カスタマイズの自由度の高さから、カフェやバーなどの飲食店にも活用できます。

多くのコンテナは大きさが4坪、8畳近くです。ひとつだけでも店舗に使えますが、限定的なスペースでのやりくりが大切です。電気や水道、調理スペース、座席、お手洗いなど運営に必要な最低限の設備を入れることを考慮しましょう。

2つ以上のコンテナを使えばユーザーの好みを生かし、環境に優れた店を作りやすいと言えます。たとえば2つのコンテナを重ねて2階建てにすれば、店舗内の飲食スペースを多く確保できます。

コンテナハウスを使った飲食店は、一般的な店舗よりも工期が短いことがあるので、開業までの時間を縮めたい人にも要注目です。

 

コンテナハウスの飲食店開業のメリット2つ

コンテナハウスの飲食店開業のメリット2つ

コンテナハウスを使った飲食店開業には主に2つのメリットがあります。それぞれの詳細を解説するので開業を考えている人は参考にしましょう。

 

カスタマイズの自由度が高い

コンテナはさまざまな店舗向けにカスタマイズできるほど、ユーザーの好みに合わせて使いやすいと言えます。内装や外装を工夫すれば、おしゃれな雰囲気などで人目を引けるでしょう。

たとえば内装なら開業者が希望したコンセプトを決定し、色づかいや備品などをそれに合わせれば、好みの雰囲気を演出できます。外装にウォールアートを使い、視覚的インパクトを出すこともおすすめです。

コンテナハウスは住宅に限らず店舗としても、骨組みさえ残せば間取りや外装などのレイアウトは自由です。デザイン面での希望を叶えるチャンスとして遊び心を働かせてみませんか。

 

コンテナハウスのお店は移転も簡単

コンテナを使っている性質上、店舗ごと場所を移動させられる可能性もポイントです。コンテナの数の多さや構造の複雑さなどによってはそれが叶わない場合もありますが、シンプルに作った店舗ならそれ自体を別の場所に動かせます。

移転先でも新しい土地に対する基礎、配線、水道管などの工事のやり直しは必要ですが、店舗の中身を全く変えずに新しい場所で運営再開ができる可能性もあります。

周辺環境が変化して人が集まらなくなったときに、お店を移転したくてもできない事業者もいます。しかしコンテナハウスの飲食店なら人が集まる場所に動かしやすいという利便性があります。

 

コンテナハウスの飲食店開業のデメリット2つ

コンテナハウスを使って飲食店を開業するには、2つのデメリットにも注意が必要です。それぞれの詳細を解説するので、開業前に備えましょう。

 

建物の大きさを変えられない

コンテナを使っている性質上、建物の大きさを自由に変えられないことがデメリットになります。コンテナは床、壁、天井、面積などの要素があらかじめ決まっているので、大きさまではカスタマイズできません。

特に天井が低すぎると、中にいる人が圧迫感を覚えることがあります。このことも考えながら、理想的な面積のコンテナを選びたいところです。

飲食店経営にコンテナハウスを使うなら、限られた面積でのやりくりでデザインを決める必要があります。特にひとつだけのコンテナを使ったお店はせまくなりやすいので、お客さんが自由に行き来できるようにレイアウトを工夫しましょう。

 

開業資金が想定を上回るおそれがある

コンテナハウスは建てやすさから物件としてのコストも安いイメージが強いようですが、店舗開業では必要資金が想定を上回る可能性もあり要注意です。木造住宅の建築費用と変わらない可能性さえあります。

コンテナひとつだけでの開業ならコストも抑えられますが、複数の使用などで規模が大きくなるとその分必要資金も増すので注意しましょう。

飲食店の開業資金には店舗の土地代、内装・外装の建築費用があります。加えて材料や調理器具、設備の仕入れ、広告費、開業後半年前後の運転資金など、さまざまな要素でお金がかかります。

コンテナハウスでも借りている物件なら賃貸費用もかかります。開業にあたり銀行から融資を受けているなら返済計画も必要です。同じ飲食店でもカフェやバーなど形態が違えば開業資金の相場も異なるので、事前のリサーチも忘れないようにしましょう。

以上から、コンテナを使っているという理由だけで開業資金が安くなるとは考えない方が賢明です。

 

コンテナハウスの飲食店開業にあたる注意点2つ

コンテナハウスを使って飲食店を開くには、事前準備においても注意点が2つあるので覚えておきましょう。

コンテナハウスの飲食店開業にあたる注意点2つ

コンテナは必ずJIS規格適合をチェック

店舗に使うコンテナは必ずJIS規格に合ったものにする必要があります。海外だとこの規格に当てはまらないものが多いので、間違えて使わないように気をつけましょう。

JIS規格に適合したコンテナの多くは国産です。コンテナ選びはサイズの前にJIS規格適合の有無をチェックしましょう。

 

開業前にはさまざまな資格・書類準備がある

従来の飲食店開業と同じく、コンテナを使ったお店の経営を始める前も、さまざまな資格や書類を要することは変わりません。

たとえば飲食店の場合、食品衛生責任者の資格が必要であり、30人以上の収容規模なら防火管理者の選定も必要です。この2つの資格は開業者本人が必ず持っている必要はありません。しかし資格のある従業員が辞めたときに代わりがいないと経営に影響が出るので、本人が持っていることが望ましいでしょう。

書類面でもさまざまな準備が必要です。食品営業許可申請や個人事業の開廃業等届出書など、飲食店の開業に必要な書類が多数あることを確認し、正確な準備を進めましょう。

 

まとめ

コンテナハウスでの飲食店開業に憧れる人も多いようですが、コストや手続きなどさまざまな準備が必要です。コンテナを使った店舗は建てやすいイメージもありますが、専用の設備の建設や店舗維持などでコストを削減しきれない可能性もあります。

飲食店をコンテナハウスで運営するときも、相応の準備が大切であることを学びましょう。

「モデルノデザイン」では、コンテナ型の住宅だけでなく店舗の建設も扱っております。コンテナを使った店づくりをご希望なら弊社までご相談ください。