コンテナハウスを移設!その方法や移動手段について

コンテナハウスを移設!その方法や移動手段について

本来家というものは、決めた土地に対して据え付けることを前提としています。そのため暮らしている中で場所を変更したいという願望が生まれたとしても、それを実現することは非常に困難です。しかし、コンテナハウスの場合であれば移設という選択肢があるのです。そこで今回はコンテナハウスの移設に関して、移動方法などご紹介いたします。

 

コンテナハウスは移設が可能

コンテナハウスは移設が可能

コンテナハウスは移設が可能です。そもそもコンテナは船や飛行機などを使って貨物を輸送するために使用されている鉄骨製の箱ですので、移動させることを前提としているものとなります。コンテナハウスはそのコンテナをあえて工事によって土地に対して据え付けているわけですので、移設すること自体は容易いことです。

移設することはいわゆる引っ越しと同じといえるのではないでしょうか。賃貸物件の場合には、契約更新など何かしらのタイミングで別の物件への引っ越しをすることもあるかと思いますので、持ち家であるにも関わらず移動ができるというのは大きなメリットといえるでしょう。

ただし、移設先の土地を用意する必要がありますので、実際には頻繁に移設することは難しいかもしれません。移設は国内外問わず可能ですので、海外移住するとなった場合にも自宅ごとそのまま移動することができます。

また、移設は場所の移動だけではありません。コンテナを追加して増築するとなった場合に、コンテナを積み重ねることも移設に含まれます。通常であればベースとなる部分に対して増築することしか出来ませんので、自由自在に組み合わせることができるというのはデザインの幅も広がるのではないでしょうか。

 

移設先の調査〜移設日の決定

コンテナハウスを移設する場合ですが、まずは移設先の選定をするところから始まります。あらかじめ移設先が決まっていれば不要ですが、そうでない場合には移設したいエリアで設置することが可能なスペースを探さなければなりません。スペースとしては十分だったとしても、土地の費用が高く予算をオーバーしてしまうということも少なくありませんので、後悔のないようにじっくりと決めるといいでしょう。

土地が決まり所有者がご自身となれば、移設計画を本格的に決めることになります。移設元の取り外し作業から移設先での設置作業まで一通りの作業を行ってもらう業者をまずは見つけて、入念な打ち合わせをしましょう。また、移設先の土地に関してもやっておかなければならないことが多く、土地を更地にしたり、水道や電気、ガスなどのライフラインをあらかじめ引いておいたりしておかなければなりません。いずれも移設当日までには完了しているように手続きを進めましょう。

移設先の準備が整ったら移設日を決めます。基本的にはトレーラーによってコンテナハウス本体の移動を行うことになりますので、トレーラーや人員確保をした上で希望に合わせて決定することになるでしょう。

 

ライフラインの取り外し〜移設

ライフラインの取り外し〜移設

いよいよ移設当日です。まずは室内の家具や荷物などの運び出しからです。事前に梱包や養生は済ませているかと思いますので、移設の際に破損の原因になってしまうことがないように全て運び出します。続いて現在のコンテナハウスに接続されているライフラインを取り外すことになります。その他にもデッキなどが取り付けられている場合には、移動の邪魔になってしまいますので全て取り外しましょう。コンテナだけの状態になったら、ガラスなどをしっかりと養生した上でトレーラーへと積み込みます。

基本的には基礎部分との連結さえ外してしまえば簡単に移動することが可能となります。ラフタークレーンと呼ばれるクレーンを使って基礎部分からトレーラーへと移し替えます。コンテナハウスの場合には複数のコンテナが連結されていることも多いので、その場合はすべてのコンテナを取り外す必要があるのです。さらに、大屋根がついているのであればそれも外さなければなりません。いずれにしても、作業の手間やコストは掛かってしまいますが、移設自体は可能ですのでご安心ください。

トレーラーに積載したら、移動中に落下してしまうことがないようにしっかりと固定した上で、移動となります。

 

トレーラーでの移動〜移設先での設置

トレーラーでの移動〜移設先での設置

移動中は特別なことがなければ特に気にすることはありません。ドライバーの方が事故にあってしまうことがないように祈るばかりです。移動距離が長ければその分移設にかかる時間も延びることになりますので、場合によっては翌日の設置作業となるでしょう。

また、海外への移設の場合ですと、一旦港まで運んだ上で、トレーラーからコンテナ船へとコンテナハウスを積み替えることになります。そして船によって運ばれて海を渡るというわけです。ただし、移動距離や移設先の立地によっては国内であっても船での移動をするケースもあります。

移設先へと到着したら、あらかじめ工事を済ませておいた基礎部分に対して取り付け作業を行います。取り付け自体はそこまで難しいことではありませんが、コンテナハウスの行動や規模によっては時間がかかるでしょう。取り付けが終わったらライフラインも接続し、最終的に室内の家具や荷物の運び込みを行って完了です。そして忘れてはならないのがもともとも土地に残っている基礎部分の撤去です。ショベルカーなどによって撤去され、聖地をすればあっという間に更地になります。

家の移設というととても大掛かりなイメージがあるかもしれませんが、コンテナハウスの場合にはこんなにもシンプルに実施できるというわけです。

 

まとめ

こんなにも簡単に移設できるというのはコンテナハウスならではといえる特徴ではないでしょうか。家の引っ越しはできても移設はできないものという固定観念を覆すフットワークの軽い家、それがコンテナハウスなのです。

将来のことを考えるととても利点がありますので、コンテナハウスに興味がございましたら「モデルノデザイン」にご連絡ください。建築のお手伝いをさせていただきます。