コンテナハウスはレイアウトが自由自在!代表的な組み立て方は?

コンテナハウスはレイアウトが自由自在!代表的な組み立て方は?

コンテナハウスは建設の自由度の高さから、近年新しい家を作りたい人から注目を受けています。しかしコンテナハウスというジャンルを最近まで知らなかった人は、組み立て方がわからず悩むところでしょう。

今回はコンテナハウスのレイアウトパターンを知りたい人のために、代表的な工法を紹介します。本記事から、自由自在にレイアウトを組めるコンテナハウスの魅力を感じてみましょう。

 

コンテナのレイアウトパターンはさまざま

コンテナは鉄道や船などでの運搬から荷物の保存までさまざまな用途に役立っており、大きくて頑丈な構造から住宅や店舗へも再利用できます。その性質からコンテナハウスとして、幅広いカスタマイズの可能性も示しています。

コンテナを使った建物作りにはさまざまなパターンがあります。ひとつだけのコンテナをそのまま別の用途に使い回す人もいますが、複数を組み合わせてオリジナルの建造物も作れます。

コンテナのレイアウトパターンは自由自在で、主に積み重ねない平面配置と、積み重ねる立体配置にわかれます。今回は2つのパターン別にコンテナを使った建築形式を紹介しますので、自身に合ったコンテナハウスの建築や選定に役立ててみましょう。

 

平面配置のコンテナハウス

平面配置のコンテナハウス

平面配置とはコンテナを積み重ねず、並べて使う形式です。ひとつだけを再利用するだけで済ませる人もいます。平面配置の代表例を述べます。

 

1個だけしか使わない

一般的なのがひとつだけのコンテナの再利用です。シンプルな建物の構成が可能で、引っ越し時もコンテナごと移動できる可能性さえあります。コンテナの大きさの都合上天井を自身の都合で決められないなど、空間が限られているため内装の工夫が大切です。

単独のコンテナによる建造物だけでもワンルーム住宅やガレージ、小規模カフェ、守衛所などさまざまな用途に使えます。仮設住宅も多くは単独のコンテナを再利用したものです。

 

複数をひっつける

2つ以上のコンテナをひっつけて、スペースを広げられます。くっついている部分の壁を取り払えば、コンテナ間の行き来も簡単になり、内部の見通しもよくなります。

ただし連結部分の壁を取り払ってしまうと、柱梁が見えるので、見た目のキレイさにこだわる人は気になるかもしれません。しかし柱梁さえもデザインの一部として有効活用すればハイセンスな家や店舗に仕立てられるでしょう。

カフェやレストランなどまとまった規模を要するお店、家族で住む家など、コンテナ同士をつなげることで用途も広がります。

 

ひとつの敷地内に別々のコンテナをセット

複数のコンテナ使用型には、それぞれを離れた場所に置くパターンもあります。ひとつの敷地内で住宅と物置のように、用途を分けて使いたい人におすすめです。コンテナ同士をただ離すだけでなく、3つをコの字にしてつなげることで、屋外の大部分を囲む手もあります。

コンテナを離すことでスペースを有効活用しやすいですが、屋外の生かし方も重要です。コンテナ同士が離れているために移動回数が多くなることも考慮しましょう。

ビアガーデンやテラスつきの飲食店、海の家などなら屋外に人を集めやすくなります。コンテナ同士が離れている性質上、住宅としては使いづらいでしょう。

 

立体配置のコンテナハウス

立体配置のコンテナハウス

立体型のコンテナハウスは、コンテナ同士を縦に重ねることでスペースを有効活用します。限られた敷地のなかで延床面積を広げられることがポイントです。

 

きれいに2つを積み重ねる

コンテナ同士を同じ向きに重ねることで、面接続型とも言います。くっついたコンテナ同士において面の一部は階段などを作るために取り払う必要があります。そのため柱梁が見えることもありますが、センスに自信がある人はそこもデザインの一部としてキレイに見せるチャンスです。

建築に二層分の高さを作れるだけでなく、正確にコンテナ同士を重ねるため、用途によってはシンプルな方法で済ませられるでしょう。

家族とともに住む住宅やアパレルショップ、ベンチャー企業の事務所などに使えます。雑居ビルのように階層別に別々の事業者に貸し出し、家賃収入を得る手段もあります。

 

縦同士のコンテナを異なる方向に積み重ねる場合も

デザインにこだわるなら、縦同士に重なるコンテナが別々の方向を向いているタイプも考えられます。コンテナの上層の一部が下層からはみ出すことになるため、デザインなどのテクニックや安全面への配慮が重要です。しかしうまくいけば斬新なデザインの建造物を作り出せるでしょう。

下にガレージなどのスペースを設けながら、コンテナ内を住宅やオフィスなどに有効活用するパターンが代表的です。屋外のうち日陰になる部分の有効活用に注目しましょう。

 

コンテナハウス建設の注意点

コンテナハウスは引っ越し時に建物ごと移動できるケースもありますが、複数を使ったコンテナハウスはそれができない場合が多く注意が必要です。動かせる場合も輸送費などのコスト計算を事前に行っておきましょう。

コンテナハウスを作るといっても、直方体の巨大な箱を敷地内に置くだけでは違法建築に問われます。建築基準法に沿って住宅や店舗などにふさわしい見た目や内装に仕上げることが大切です。コンテナの固定方法や、鋼材が日本のJIS規格に当てはまっているかもチェックしましょう。

 

まとめ

コンテナハウスは、既存のコンテナを活用することで、従来の木造住宅よりもローコストで作りやすい魅力があります。用途に合わせて自由自在なレイアウトを展開できますが、建築基準法などへの配慮も大切です。建築時のルールや安全を踏まえながら、遊び心を生かしたコンテナハウスを作ってみましょう。

神奈川県相模原市の「モデルノデザイン」では、コンテナハウスの専門として、さまざまなコンテナを使った建物をプロデュースしています。コンテナハウスに関するご相談があるお客さまは弊社までご相談ください。