コンテナハウスの幅広い活用例を紹介!マンションから大規模イベントまで

コンテナハウスの幅広い活用例を紹介!マンションから大規模イベントまで

自由自在なカスタマイズの可能性と工期短縮効果などから、コンテナを使った建物が世間から注目を受けています。住宅に限らず、さまざまなビジネスシーンにコンテナハウスが役立つ例もあります。

今回はコンテナハウスの知られざる可能性を確かめたい人のために、コンテナを使った珍しい建物の例を紹介します。ここではありがちな一軒家や飲食店、倉庫、オフィス以外のジャンルに注目するので、コンテナ物件の奥深さを味わってみましょう。

 

複数のコンテナを組み合わせてアスレチック施設も作れる

複数のコンテナを組み合わせてアスレチック施設も作れる

兵庫県神戸市北区には、コンテナで組んだアスレチック施設があります。「神戸しあわせの村」にあるキッズルームは子どもの遊び心をくすぐる仕掛けに2台のコンテナを組み込みました。

コンテナ部分は「キッズルーム」として、木をテーマにした絵本やおもちゃを楽しめます。屋外では柱の間をわたる「ルーフトップアドベンチャー」や、ワイヤーロープをプーリーという滑車ですべる「ジップライン」など多種多様なアクションを味わえます。

コンテナハウスを使って、子どもたちが楽しめる雰囲気を引き出す好例と言えます。

 

中国にはコンテナハウスによるマンションも

中国にはコンテナハウスによるマンションも

コンテナハウスは建てた人が住むためのものというイメージですが、中国大連ではコンテナで組んだマンションがあります。

一面がガラス張りになっていたり、コンテナの外観が残ったりするなどで特殊な雰囲気を醸しており、開放感と重厚感を両立させた建物として人目を引きそうです。

しかし内部はマンションらしく上品な雰囲気が漂っており、開放感から住みやすさもうかがえます。今後日本でもコンテナを使ったマンション建設の動きがあるかもしれません。

 

東京・有明エリアには「コンテナモール」が誕生予定

2020年3月には東京都の有明エリアで、コンテナボックスで組んだショッピングモール「ZeroBase ARIAKE Pop-Up Mall & Park」が3月~9月の期間限定で登場を予定しています。

広大な敷地内に多数のコンテナボックスを入れ、それぞれでお店を展開するしくみです。現在も出店希望者を募集していることから、多様なジャンルのお店を楽しめそうです。

コンテナの建物は丸ごと移動させられる場合があり、有明で使ったコンテナを別のイベントにも活用する可能性も考えられます。以上から今後のショッピングイベントのあり方にも影響を与えるでしょう。

 

沖縄・石垣島にはゴーカートツアーショップ

沖縄県の石垣島ではゴーカートツアーがありますが、ゴーカートのガレージや店舗にコンテナを用いています。ひとつの事業で複数の用途にコンテナを使う好例です。

2019年7月20日にスタートしたばかりの事業であり、新感覚のサービスに注目するツアー客もいるでしょう。

コンテナのある敷地内は屋外スペースが広く、何台ものゴーカートが並んでいます。このようにレジャー施設では、お客さんへのサービスや備品の保存などにコンテナを使い、広大な敷地を特定のサービスゾーンに用いるというビジネスモデルが望めます。

 

軽井沢のキャンプ地にもコンテナハウスができた

軽井沢のキャンプ地にもコンテナハウスができた

栃木県のキャンプ地である「ライジング・フィールド軽井沢」では、敷地内の施設がコンテナでできています。食料庫や調理スペース、トイレ、ゴミ捨て場などが施設内に設けてあり、従来のキャンプ施設同様に活用できます。

ライジング・フィールド軽井沢は浅間山の近くにあり、避難用シェルターとしての活躍も期待できます。

ダークブラウンを基調としたビジュアルで、キャンプ地の自然味あふれるイメージになじんでいることから親しみやすいと言えます。

 

ペットトリミングにもコンテナハウスが使える

群馬県高崎市のペットトリミング「muse one」も店舗をコンテナで構成しています。エクステリアはオレンジの外壁が人目を引き、コンテナ特有の重厚感が色濃く残ります。しかし内部は純白の壁と木の柱や梁が目立ち、清潔感にあふれています。近くに住むペットのオーナーなら親しみが持てるでしょう。

コンテナを使った斬新なエクステリアと、無機質さを感じさせない清純なインテリアのギャップが印象的です。「muse one」は住宅街にあり、地域の人々にとって印象に残りやすい店づくりの参考にもできそうです。

 

コンテナハウスは避難先にも役立つ

コンテナは日本のさまざまな災害時の避難先としても活躍した実績があります。東日本大震災や熊本地震などでも、住宅が壊れてしまった人々の受け入れ先として、コンテナでできた仮設住宅が話題となりました。

日本のコンテナハウスはJIS規格により強度に優れたものがほとんどなので、仮設住宅に適しています。

今後も日本においでどのような災害が発生するかわからないため、コンテナによる仮設住宅は被災者にとってのよりどころです。

 

まとめ

世界ではさまざまな建物にコンテナを採用する例が増えています。日本国内でもコンテナハウスに限らず、大規模なイベントや斬新なビジネスにコンテナを用いる例が見られます。

以上から、コンテナはカスタマイズの自由度や建築期間の短縮効果などから、多くのアイデアを実現できる可能性を秘めています。

「モデルノデザイン」でも、コンテナを使ったさまざまな建築を手がけています。住宅に限らず新しいビジネスの物件としてのコンテナハウス建設も承っております。コンテナ建築に関するご要望は弊社までご相談ください。