中古品を置いているだけの住宅ではない!コンテナハウスの建設方法とは?

中古品を置いているだけの住宅ではない!コンテナハウスの建設方法とは?

皆さんは、「コンテナハウス」と聞いてどのようなイメージをお持ちになるでしょうか?船舶輸送や鉄道輸送に使われる、鋼鉄製のコンテナを空き地のようにところに置き、その中に住む。そんなイメージをお持ちの方も多いかと思います。しかしコンテナハウスにも様々な法規制がありますので、コンテナハウスの基本をご紹介しておきましょう。

 

コンテナハウスで利用されるコンテナは?

まずコンテナハウスに利用されるコンテナについてですが、実は船舶輸送や鉄道輸送で利用されていた輸送用コンテナの中古品ではありません。正確に言えば、住居や店舗に利用されているコンテナは輸送用のコンテナとは違うものということになります。

 

住居用コンテナ

とはいえ、明らかに鉄道輸送で使用されていたコンテナの中古品を、近所の空き地で見たことがあるという方も多いでしょう。輸送用のコンテナは、倉庫やガレージとしては利用可能です。

ただし人が中に住む、暮らす、働く場合は輸送用コンテナでは建設基準を満たすことがほぼないため利用されていません。ちょっとおしゃれなコンテナを利用したカフェやオフィスを見たことがある方もいらっしゃるかと思いますが、住居用のコンテナは輸送用のコンテナではありません。

住居用のコンテナと認められるのは、JIS規格の鋼材を用い、JIS認定の工場で溶接が行われていることが条件になります。ちなみに輸送用のコンテナは、基本的にISO企画で作られていることがほとんどです。

 

単に置いてあるだけではない

では、住居用のコンテナであれば、自ら持っている土地に置けば生活ができるのでしょうか?単に置くだけでは住居として認められず、その中で生活することは違法建築物に暮らすことと同じになってしまいます。

住居用コンテナを利用しているといっても、住居や店舗として利用する場合は、日本国内の建築基準法を遵守して建てる必要があります。具体的には基礎を打ち、その上にコンテナを設置し、固定する形が求められるわけです。

 

コンテナを積み重ねる場合は?

2階建てのコンテナハウスを見たことがあるという方もいらっしゃるかと思いますが、2階建ての場合もきっちり建築強度を計算し、耐震構造も計算したうえで建築されています。比較的簡単に立てられると思われがちのコンテナハウスですが、実は普通に家を建てる場合と、非常に近い工程をもって建てられています。

 

コンテナハウスを建てる工程

コンテナハウスにトイレを設置するために必要なこと

では、実際にコンテナハウスを立てる場合を想定してみましょう。どんな順序でどんな工程が必要かを列記していきます。

 

必要なコンテナを発注する

まずは住居用のコンテナを発注することから始まります。住居用のコンテナは一般的に国際規格の20フィートか40フィートのサイズになります(ちなみにJR鉄道輸送用のコンテナは12フィートという日本独自のサイズです)。

住居用のコンテナとして必要な分を発注し、納品までの間に土地に基礎を打つことになります。基礎工事は一般の住宅と全く同じ作り方になりますので、当然費用も同じように必要となります。

 

コンテナを設置しライフラインを確保する

出来上がった基礎に住居用のコンテナを設置し、続いて電気、ガス、水道などのライフラインを確保します。この点も普通の住宅建設と同じ工程ですので、同じように費用が掛かります。

 

断熱材などを設置し内装を行う

最後にコンテナハウスの内装工事となりますが、住居用のコンテナは基本的に鋼材でできている箱です。内装を行う前に断熱材などを設置することで快適な住空間を確保することが可能になります。

 

コンテナハウスの特徴は?

コンテナハウスの特徴は?

コンテナハウスを建設するには基礎を打ったりライフラインを確保したり、コンテナに窓を設置したり、耐震強度を確保したりと、普通に一戸建てを建設するのと大きく変わらない工程が必要になります。

コストの面で考えると、一般的な木造住宅の建設より、コンテナハウスの建設の方が高額になるのが一般的です。

ただし、木造住宅との大きな違いは、コンテナハウスは重量鉄骨住宅であるということです。木造住宅よりも強度が強く、メンテナンスさえしっかりすれば100年住み続けることも可能な住宅ですから、木造住宅よりも高額になっても仕方がないところかもしれません。

もちろんコンテナを使用しない重量鉄骨住宅よりははるかに安く建設できるのがコンテナハウスということになります。

また、コンテナハウスのもうひとつ特徴としては、「動かせる」ということがあります。もちろん基礎部分との切り離し工事自体は必要ですが、切り離しさえ行えば家ごとの引っ越しも可能です。これがコンテナハウスの大きな特徴といえるでしょう。

 

まとめ

コンテナハウスを建設するにも、ある程度の工期や費用は必要となります。その代わり頑丈で快適な住空間ができるのもコンテナハウスの特徴でしょう。特に別荘などセカンドハウスに利用するのはおすすめなのがコンテナハウスでしょう。

もし、セカンドハウスの場所を引っ越しことになっても、家ごと引っ越しができるのは大きな利点になります。

「モデルノデザイン」では、お客様の要望に答え、多くのコンテナハウスを設置してきました。住居として、セカンドハウスとして、事務所として、店舗としてのコンテナハウスを数多く手がけているため、様々なケースのコンテナハウス建設に対応が可能です。

コンテナハウスが気になっているという方は、ぜひ一度お問い合わせいただき、弊社が建設したコンテナハウスをご覧いただければと思います。